供養につい

いつ買う? どこに建てる? 意外と知らないお墓のお話 1

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皆さん、すでにお盆が終わりましたが、お墓参りはされたでしょうか?
夏休みなどにおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行って、お墓まいりをした思い出のある人は多いのではないでしょうか。
ところで、お墓って、どうやって建てるかご存じですか? もしもお墓を建てなくてはならなくなったら、どうすればよいのでしょうか。また、お墓に故人のお骨を収めるには、どうすればよいのでしょうか。
「石屋さんに頼むのかな?」「土地はどうすれば買えるのかしら?」改めて考えてみると、よくわからないお墓の建て方。遺品整理業者へのご相談のなかでも、意外とお墓に関するお問い合わせが多いようです。
そこで今回は、お墓についてお話したいと思います。

墓

お墓のいろいろ

  • 代々墓
  • 個人墓
  • 夫婦墓

代々墓

代々墓お墓といえば、まず「○○家之墓」「△△家累代之墓」など、家名が入った「代々墓」が思い浮かぶのではないでしょうか。
代々墓は、一族代々の遺骨を納め、子孫に受け継いでいくものです。墓誌には、納骨された人の俗名、戒名、没年月日を刻みます。

個人墓

近年では、核家族化や少子化、また離婚・再婚の増加により、代々のお墓を守って行くことが難しい場合もあります。お墓に対する考え方の徐々に変化してきました。
個人墓には、1人の人だけの骨を納めます。独身者や継承者がいない人のための、一代限りのお墓です。

夫婦墓

夫婦二人だけで入るお墓です。作家の武田泰淳さんと、奥さまの百合子さんが、このタイプのお墓を建てています。
泰淳さんのご実家でもある東京のお寺と、京都・知恩院の2箇所にあり、京都のお墓には、泰淳さんが生前に書いた「泰淳 百合子 比翼之地」という文字が刻まれています。
夫婦二人だけで、好きな言葉を刻むのもいいですね。

お墓の形

お墓には、様々な形があります。以前はお墓といってすぐイメージするような四角い形のものがほとんどでしたが、実はお墓の形に決まりはありません。
最近はお墓の形を自分でデザインすることもできるようになっています。

  • 和型墓石
  • 洋型暮石
  • 五輪塔
  • デザイン墓

和型墓石

江戸時代に始まったといわれているお墓です。
基本的に、四段構造(竿石、上台石、中台石、下台石)や、三段構造(竿石、上台石、中台石)といった構造になっています。
最近は小面積墓所に合わせて小さめのものが増えていたり、また、地域によって形状や寸法が異なったりします。

これらに加え、墓所の境界を明確にする外柵(境界柵)で囲まれているのが一般的です。

洋型暮石

洋型墓石近年、増えてきた暮石です。彫刻や加工によって様々なイメージを表現できるため、デザインに変化をつけやすいのが特徴です。
最近は西洋風の霊園も増えており、洋型の暮石を選ぶ人が多いようです。背が低く横に長いので、和型より耐震性に優れています。

五輪塔

「五輪」とは、仏教で言う宇宙の五大元素「地・水・火・風・空」のこと。宗派を超えて、供養塔や墓標として建てられます。

デザイン墓

石材やデザインなどを全て自分でデザインするお墓です。
最近では、専門家によるCGを使い、完成形に近いイメージを提案してくれる石材店も増えています。こだわりの石材で、世界に1つしかないお墓を造ることができます。

お墓の建て方

さて、お墓は、いつごろ、どのようにして建てればよいのでしょうか。
何をどのように進めて行けばよいのか、どのくらいの時間や予算がかかるものなのか、お墓建立までの流れを見ていきましょう。

  • お墓を建てる時期
  • 墓地を選ぶ
  • お墓建立の流れ

お墓を建てる時期

実は、「お墓はいつまでに建てなくてはならない」という明確な決まりはありません。お墓を建てるにはやはり費用がかかりますので、経済的状況が整った時がベストだと言えます。
しかし、一般的には、故人の一周忌や三回忌などといった節目に合わせて建てるのがよいとされていますよね。

その理由は、お墓を建てた時は、お仏壇と同様に「開眼法要」をしなくてはならないからです。この法要には、親戚や知人などに集まってもらい行うのが一般的です。開眼供養
一周忌や三回忌などの仏事には親戚などが集まりますよね。その時に開眼法要も一緒に行えば、何度も足を運んでもらう必要がなくなり、主催者や参列者にとって経済的に負担が少なくなるというのが大きな理由なんです。
自分の都合で建てるのは、故人やご先祖様に対して申し訳ないと思ってしまう人もいらっしゃるかもしれません。

ですが、お墓とは、元来「ご先祖様を供養する」ためのもの。その意味では、お墓を建てることよりも、建てたお墓を永きに渡り、しっかりと守り続けて行くことの方が大切です。この心構えと経済的余裕ができた時が、お墓を建てるべき時期と言えるのではないでしょうか。
周囲の事情も踏まえて、ベストな時期を決めましょう。

墓地を選ぶ

お墓を建てるのに必要なのが、お墓を建てる場所=墓地です。墓地には様々な種類があります。

公営墓地

都道府県や市区町村など、自治体が管理する墓地です。宗教や宗派に関係なく、誰でも利用することができ、使用料や管理料が安価なことが特徴です。
ただし、そのために競争率が高くなることは避けられません。また、様々な資格・条件を満たしていないと申し込みできない場合もあります。
さらに、生前購入ができないため、募集のタイミングが合わなかったり、条件に合わなかったりなど、入るのが難しいことが多いようです。

寺院の墓地

お寺が管理する墓地です。たいてお寺が隣にあったり、敷地内にあったりするので、会館などを持つお寺であれば、葬儀や法要を同じ場所で行えるのがメリットです。
空きさえあれば、いつでも申し込めるので、自分のスケジュールに従って計画を進めることができます。

原則として、壇信徒や門徒であることが条件となります。檀家でない人が新規で墓所を買うときは、そのお寺の檀家になる必要があることも多いようです。
なかには、檀家でなくても買える寺院墓地もあります。近くのお寺に問い合わせてみるとよいでしょう。

民営墓地

公益法人や宗教法人、財団法人などが管理する墓地です。郊外にあり、大規模な墓地が多いようです。
宗教法人の運営であっても、宗教・宗派に関係なく、誰でも利用することができます。制限もほとんどありません。

共同墓地

「共同墓地」は、以前は、お墓に関する法律ができる前からあった墓地群を指しました。
地域で自然発生的に生まれた墓地や、個人あるいは地域の人の共有名義の墓地で、一般的には販売されない墓所のことです。現代でも、街中で見かけることがありますよね。

しかし、近年になり「共同墓地」とは「共同型墓地」を指すようになってきています。
共同型墓地とは、個々のお墓を建てるのではなく、石碑や供養塔などを備えた広い納骨スペースに、共同で骨壺を納めるタイプの墓地です。
「共同型墓地」は、「集合墓」「合葬墓」「総墓」などとも呼ばれ、ここ15〜20年ほどで広まってきました。
マンションのように個々に場所を買う形のほか、大きな暮石の下に共同で納骨する「合葬」の墓地もあります。墓石を個人で購入する必要がないため、個人墓より安価に墓所を確保することができます。

納骨堂

共同型墓地のほとんどが、お寺などが恒久的に供養をし続けてくれる「永代供養墓」です。
現代では核家族化が急速に進んでいます。子供がいても、お墓の維持や管理、遠距離のお墓参りなど、身内に迷惑をかけたくないと考える人が増えてきました。

また、非婚率も上がり、「おひとりさま」の高齢者も増えていますね。でも、共同型墓地であれば、死後の供養の心配がありません。また、お墓にお金をかけるよりは生きているうちに楽しみたい人や、経済的ゆとりは少ないけれど、自分のお墓は自分で決めたいという人にも向いています。

お墓建立の流れ

では、実際にお墓を建てるまでの流れをみてみましょう。

  • 墓所を購入する
  • 暮石選定と見積もり
  • 墓所工事
  • お墓開き(開眼法要)

墓所を購入する

まずは、お墓を建てる場所を確保します。お墓を建てる期日を決めたら、公営墓地、民営墓地などから検討します。
お墓は永く守っていくもの。予算や宗派などのほか、自宅からのアクセスなども考慮して決めましょう。

暮石選定と見積もり

お墓を造ってくれる石材店を選びます。石材店は、墓所や菩提寺などに提携しているお店を紹介してもらうことができます。見積もり
また、インターネットにホームページを出しているお店も多いので、検索してみるとよいでしょう。
石材店が決まったら、暮石とデザインを決めます。希望を説明し、見積もりをしてもらいましょう。
お墓の外形だけでなく、墓誌の内容や字体、彫刻などについても相談します。最近では、CAD(図面作成ソフト)で精密な完成予想図(設計図)を作ってくれる石材店が増えています。

墓所工事

暮石やデザインが決まったら、いよいよ墓所の工事に入ります。家を建てる時と同じように、お墓を建てる場所に基礎工事をし、その上にお墓の据え付け工事を行います。

お墓開き(開眼法要)

墓所が完成したら、お墓開き(開眼法要)を行います。
お墓開きは、建物の竣工式のようなもの。僧侶を招いてお経をあげてもらい、新しいお墓に魂を入れます。お墓は、造った時点では単なる石にすぎません。しかし、この法要を行うことによって、仏の魂を迎え入れ、礼拝の対象となるわけです。

お墓開きは、「開眼法要」のほか、開眼供養、御魂入れ、お精入れなどともいいます。
お墓開きは、一周忌、三回忌などの法要や、四十九日の納骨法要と同時に行う場合も単独で行なう場合もあります。集まる人の都合などを考慮して決めましょう。
なお、お墓開きでお経をあげてもらうのは、菩提寺、または葬儀や法要でお世話になるお寺にお願いするのが一般的です。寺院とのお付き合いがない場合は、墓地の管理者や石材店に相談すれば紹介してもらえます。

納骨に際して

お墓が建立されたら、いよいよ納骨式を執り行います。
納骨式は、故人の近親者や、ごく親しい友人、知人などの少人数で行います。

  • 納骨式での服装
  • 骨式に必要な書類
  • お花・供物
  • 塔婆

納骨式での服装

参列の際は、喪服に準ずる服装と考えればよいでしょう。
喪服男性はブラックスーツに黒ネクタイ、白のシャツ。靴、靴下も黒を着用します。
女性は黒のスーツやワンピースがよいでしょう。アクセサリーでOKなのは真珠のみ。ストッキング、靴も黒を着用します。また、黒であっても、光るものやサンダルはNGです。
男女ともに、時計やアクセサリー、小物などは光る素材を避けましょう。ハンカチは白かグレーの地味なものを持ちます。

納骨式に必要な書類

納骨の際、必要な書類があります。これらがないと納骨ができません。必ず忘れないようにしましょう。

永代使用承諾証

墓地を購入した際、霊園から発行される書類です。長い間に紛失してしまうことが多いので、必ず決まった場所に保管しておきましょう。

火葬許可証・埋葬許可証

故人が亡くなった際、役所に死亡届と火葬許可申請書を提出し、「火葬許可証」の交付を受けます。
この許可証を火葬場に提出すると、火葬終了後、火葬証明印が押されます。すると、この用紙が「埋葬許可証」となり、納骨の際に必要な書類となります。
「火葬許可証」を火葬場に提出し火葬が終わった時点で、終了した日時を記入し印を押して返してくれます。これが「埋葬許可証」になります。ここまでは、お葬式を担当した葬儀社で代行してくれることがほとんどです。必ず受け取りましょう。
納骨の時には、この「埋葬許可証」を墓地の管理事務所に提出します。この許可証がなければ納骨はできません。こちらも必ず忘れないようにしましょう。

お花・供物

供花納骨式の際には、お花と供物を供えるのが一般的です。
お花は、上花と呼ばれる3千円~1万円くらいのものが適しているでしょう。墓地にはお花屋さんが隣接していることが多いので、そちらで買ってもよいでしょう。
供物は、故人の好きだった嗜好品やお菓子、果物などを供えるのが一般的です。しかし、地域によって違いがありますので、事前に親戚や墓地管理所に確認しておきましょう。

塔婆

塔婆は、故人の追善供養のために立てるものです。菩提寺がある場合は、事前にお寺に依頼しておきます。菩提寺菩提寺がない場合は、霊園の管理事務所で塔婆を作ってくれます。事前に確認しておきましょう。ただし、浄土真宗では塔婆は立てません。

納得できるお墓を建ててください

お墓を建てるにはお金もかかりますし、また、時間もかかります。
しかし、お墓を建てる経験は、おそらく一生に一度あるかないか。まずはお寺や墓所、石材店とよく話し合い、故人も、残された遺族も納得できるお墓が建ててください。

お墓参り

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