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遺品整理と食品の処分~生鮮食品と調味料はどうやって捨てる?

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遺品整理で、処分に困るもののひとつに食品があります。
実家に帰ると、とっくに賞味期限を過ぎているレトルト食品や缶詰、インスタント食品がキッチンに所狭しと置いてあった、ということはありませんか?
冷蔵庫を開けると、食品が整理されずギュウギュウに詰められていて、よく見ると賞味期限切ればかり、なんていうことはなかったでしょうか。

1人暮らしの方、特に高齢者のお宅では、このようなケースが多く見られます。
モノを大切にするのはよいことですが、期限切れになっては意味がありません。また長期間、大量に食べ物を置いておくことで不衛生になり、虫や悪臭が発生したり、病気の原因になったりすることもあります。
ひどいケースでは、悪臭や虫の発生が近隣に迷惑をかけてしまうことも……。

もし、ご自身が遺品整理をすることになったら、こういった食品が残されているかもしれません。そんな時はどのように対処・処分すればよいのでしょうか。

食品

なぜ、大量の食品が残されてしまうの?

高齢者の遺品に多いものの一つが食品です。高齢者の生活スタイルから、その理由を見てみましょう。

  • 安売りに飛びついてしまう
  • 食品を捨てることが後ろめたい
  • 調味料を使い切れない
  • 身体の不調

安売りに飛びついてしまう

60代半ばのA子さんは言います。
「安売りの食品を見るとつい買ってしまうんですよね。その時は良い買い物をしたと思って冷蔵庫にしまうのですが、その後、つい忘れちゃって……。
『そうだ、今日は冷蔵庫の余り物で何か作ろうかな』と思った時にはもう傷んでしまっているんです。冷蔵庫の中の物を使い切ってから、買い物に行けばいいんですけど。
毎日買い物に行ければいいのですが、出かけるのが億劫な時もあるので、できれば1回で済ませたい。年金暮らしなので、生活もラクではなく、特売日に買い物に行って、お買い得品を買いだめする習慣もついているんです」

食品を捨てることが後ろめたい

50代後半B男さんは、子供の頃から両親や祖父母に「食べ物を粗末にしない、米粒は一粒たりとも残すな」と言われて育ちました。
「今でも、消費期限切れの食品を廃棄することには、常に罪悪感があります。少し期限が過ぎても、できる限り消費するように努力はしますが、どうしても残ってしまう。心を鬼にして捨てる時もありますけど、なかなか捨てられません」

調味料を使い切れない

60代のC男さん。仕事を定年まで勤め上げ、今は余暇に趣味で料理をしています。
「変わった調味料を見ると、おいしいかな? と思って買ってしまいます。買ってみてあまり好みじゃなかった時は、そのまま冷蔵庫にしまって期限が切れるというパターンですね。
香辛料なんかも、珍しい料理を作ろうと思ったときに買いますけど、使うのはその時だけということが多くて……。
使ってほとんど残したまま放置、そのまま期限が切れても忘れてしまうことが多いです」

調味料

身体の不調

70代になったばかりのD子さんは、少し前に病気をしてから、寝たり起きたりの生活になりました。
「せっかく食材を買っても、体調が悪いと台所に立てなくて、食べ物を傷ませてしまうことがあります。ああ、食べ物を祖末にしてしまったという罪悪感と、お金を無駄にしてしまった、という気持ちで、落ち込みます……。
多少、期限が過ぎていても、においや見た目が大丈夫なものは食べますけど、何だか悲しくなってしまいますね」

年齢を重ねることによる体調不良と、「もったいない」という罪悪感が、食べ物を溜め込んでしまう大きな理由と考えられます。
高齢者の1人暮らしでは、こういった状況に気付いてくれる人も少ないため、捨てられずに迷っているうちに、どんどん溜まっていくという悪循環に陥っているようです。

残った食品は全て廃棄しよう!

遺品の中で、遺族が引き取りにくいものの代表選手が食品です。
特に同居でない場合は、普段の保存状態を見ているわけではないので、持ち帰ったり食べたりするのは躊躇してしまいますよね。
でも、それで正解なんです。

基本的に、故人が残した食料品は全て廃棄しましょう。
新しく見えても、たくさんあっても、ここは、もったいないと思う気持ちをグッと抑え、ドンドン捨てます。
調味料などは、つい「長持ちするから取っておこう」と考えがちです。しかし、ほとんどの調味料はどの家庭にもあるため、引き取っても結局使うことなく捨てられるケースが多いのです。
結局捨てるなら今、不用品と一緒に処分してしまいましょう。

レトルト食品や缶詰などの保存食品も同様です。どのように保管されていたかもわかりませんので、期限前であっても捨てます。
残した食品を食べて遺族がお腹をこわしては、故人も喜ばないですよね。

食品の処分①生鮮食品は生ごみ! 分別を徹底しましょう

では、様々な生ごみの出し方を見ていきましょう。

  • 生ごみ
  • プラスチック製の容器に入っているもの
  • レトルト食品
  • びんや缶に入っているもの
  • 粉もの
  • 乾物

容器に入っているものは、全て中身を出さなくてはなりません。自治体のルールに従い、分別を徹底しましょう。

生ごみ

生鮮食品は全て「生ごみ」扱いです。使っていない野菜、肉などビニール袋に入れて可燃ごみとして捨てます。
三角コーナーなどの生ごみは、よく水を切り、ビニール袋に入れて捨てましょう。袋の底に新聞紙などを敷いておくと、水分を吸ってくれます。

プラスチック製の容器に入っているもの

卵のパックやカップ麺、ネットに入った野菜や果物、カレーの固形ルーやマーガリンなどトレイに入っている食品は、全て容器や袋から出します。
中身はスーパーの袋などにまとめて入れ、可燃ごみへ。容器はキッチンペーパーで拭いたり、水で軽くすすいだりして汚れを落とし、不燃ごみへ出します。

ただし、使い切っていない場合はそのまま捨ててOKな自治体もあります。詳しくは、居住自治体のホームページなどを確認しましょう。
肉や魚のトレイは、スーパーなどでも回収しています。中身を捨てたら軽く洗い、きれいにしてから持ち込みましょう。

処分

レトルト食品

カレーなどのレトルト食品は、スーパーの袋などに新聞紙やキッチンペーパーを敷きつめ、しみこませるようにしてから、しっかり封をして指定のゴミ袋に入れて可燃ごみへ出します。紙の外箱も可燃ごみへ。
袋は不燃ごみですが、自治体のルールを確認してください。

びんや缶に入っているもの

ジャムや佃煮などびん詰めや、また缶詰などは、全て開封して中身を出します。
水分の多いものは、キッチンペーパーや新聞紙などを袋の中に敷いてから入れるとよいでしょう。まとめて可燃ごみに出します。
飲料は流しに流します。流したあとは、よく水を流してパイプの内部をきれいにしておきましょう。

排水管は臭いが上がってくるのを防ぐため、S字に曲がった形をしているので、ここに流したものが残ると悪臭の原因になったり、害虫が発生したりする原因となってしまいます。
空いた缶やびんは水ですすいできれいにし、資源ごみとして出します。

粉もの

小麦粉やパン粉などの、いわゆる「粉もの」は、新聞紙に包んだり、空いた牛乳パックに入れたりして可燃ごみに出します。
ただし、牛乳パックを分別しなくてはならない地域もあります。その場合は、ルールに従って出してください。

「粉もの」は、賞味期限が切れていなければまだ大丈夫かな……と思いがちですが、最近「粉ダニ」によるアレルギー被害が多発しています。特に、ホットケーキの素やお好み焼きの粉など味のついているものは要注意です。
とにかく基本は捨てること。「もったいない」は1日だけ忘れ、全て捨てましょう。

乾物

だしの素やふりかけ、乾燥した海藻類、のりやゴマなどビニール袋に入っている食品は、そのまま可燃ごみに出してOKです。
ただし、一番外の包装袋や箱は、地域のルールに従い、可燃ごみまたは不燃ごみに分別しましょう。

ごみの処分方法については、こちらもご参照ください。
遺品整理とごみ処分~これだけ違う! 各自治体のごみ処分ルール

食品の処分②調味料の処分

調味料の処分

次に、調味料の処分の仕方について見ていきます。

  • 醤油、料理酒、みりんなど粘度の低い液体
  • ソース、ケチャップなど粘度の高い液体
  • 味噌など固形に近いもの
  • 食用油

醤油、料理酒、みりんなど粘度の低い液体

醤油や料理酒、またドレッシングなど、比較的サラッとしたものは「何となく排水口に流して大丈夫かな?」と思いがちですが、その捨て方では環境に悪影響を及ぼします。
液体の調味料は、ビニール袋や牛乳パックに新聞紙や古布、キッチンペーパーなどを敷き、染み込ませましょう。ビニール袋の場合は、穴が開かないように二重にしておくと安心ですね。

牛乳パックの場合は、新聞紙を適当な大きさに破って敷いてから液体を入れるとよいでしょう。牛乳パックは内側がビニールコーティングされているので、中身がにじみ出てきません。パックの口はガムテープでしっかり止めて、指定のごみ袋に入れて捨てます。
ただし、牛乳パックを使えない地域もありますので、確認が必要です。

ソース、ケチャップなど粘度の高い液体

マヨネーズやケチャップなど、粘度が高く、比較的ドロッとしている調味料は、牛乳パックの底に新聞紙やキッチンペーパーを敷き、そこに流し入れて吸わせるとよいでしょう。まとめて指定のごみ袋にお入れ、可燃ごみに出すようにします。
牛乳パックを使えない地域・自治体の場合は、キッチンペーパーなどに吸わせ、新聞紙で包んだり、ごみ袋に入れたりして捨てましょう。

中身を出したチューブなどの出し方は、地域によって違います。また、中を洗うかどうかも地域によって違いますので、確認が必要です。

味噌など固形に近いもの

新聞紙に包み、可燃ごみとして出します。さらにビニール袋に入れ、口を縛っておくと、さらに良いでしょう。
同様に、わさびやねりからしなども新聞紙に包んで捨てます。空いたチューブの出し方は、自治体に確認します。

食用油

使い終わった食用油は、自治体によって資源として回収しています。まず、各自治体に廃油を回収しているかどうか確認しましょう。
遺品ではあまりないと思いますが、油は捨てる前に冷ましましょう。

以下の方法は、未開封・未使用の油も同様に捨てることができます。

  • 食用油の捨て方
  • 食用油を捨てる際に注意すべきポイント
  • 食用油の容器の捨て方

食用油の捨て方

a.紙パック、ポリ袋を利用
牛乳などの紙パックや、ポリ袋、レジ袋に新聞紙や使用済みの紙タオルなどを入れ、さました油をしみ込ませます。自然発火を避けるため、水もしみ込ませましょう。
入れ終わったら、紙パックはテープなど、ポリ袋は輪ゴムなどで口をしっかりとめ、可燃ごみとして捨てます。
袋を利用する場合は、袋に穴が開いていないかチェックしてください。袋を二重にすると、漏れ防止になります。

b.油凝固剤を利用
市販されている油凝固剤を利用して油を固め、可燃ごみとして捨てます。油凝固剤をご使用の際は、使用方法、使用上の注意を確認しておきましょう。

油の処分

食用油を捨てる際に注意すべきポイント

a.早めに捨てる
気温の高い夏場などは、油のしみた紙や布を放置しておくと、発熱して自然発火する危険があります。

b.流しに捨てない
油は、絶対に流しに捨ててはいけません。水質の悪化など環境に悪影響を及ぼし、排水管詰まりの原因になります。

食用油の容器の捨て方

食用油の容器には、プラスチックとガラスがあります。
プラスチック容器(PETボトルを含む)は、「その他プラスチック容器」に区分されます。PRTの場合は、ラベルなど全てが不燃ごみとなります。資源ごみとなる飲料や醤油のPET容器とは別の扱いになりますので、気をつけましょう。

びんの場合はキャップを取り外し、キャップは不燃ごみ、びんはすすいで「燃やさないごみ」(油の付着したびんや缶、割れたガラス、化粧品や薬品のびんなど)として出します。
こちらも、事前に各自治体の回収方法を確認しておくとよいでしょう。

食品は傷みが早く、あっとう間に悪臭が立ち、コバエなど害虫がわきます。そのため、ごみをまとめたら、時間をおかずにすぐ出すことが大切です。
すぐに回収されるよう、ごみ収集の前日に分別を終わらせておくのが理想です。

ごみの分別

処分しなければいけない食品・調味料が多い時は・・・

ここまで、さまざまな食品の処分方法を見てきました。しかし、食品を捨てるのは、なかなか骨の折れる作業です。山のように積まれた廃棄食品……見ただけで疲れてしまいそうですよね。

もしも処分しなくてはならない食品や調味料が大量にある場合は、遺品整理業者にご相談ください。地域に密着した業者であれば、その地域のごみの出し方について熟知しています。
悩む前に、まずお問い合わせください!

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