遺品整理業

遺品整理で捨てにくいタンスをはどう処分する? タンス預金とは?

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遺品整理で処分に困るものは数々ありますが、タンスもその一つです。

年季の入ったタンスや親御さんの婚礼家具だったタンスなどを捨てるのは、気引けてしまう人もいるかもしれませんね。
でも、もう役目は十分に果たしたと考えましょう。役目を終えたものは、適切な処分をすることが供養にもつながります。

そこで、タンスとその処分についてみていきましょう。

タンスの処分は?

タンスと言えば?

「タンス」と言えば「タンス預金」という言葉が思い浮かぶ人もいるかもしれませんね。
多くの人には漠然としたイメージの「タンス預金」ですが、実際にタンスにお金を隠している人は多いようです。

最近では、実際にタンスに入れているお金だけでなく、自宅に保有している現金を総称した言葉として「タンス預金」と言うようです。

近年、このタンス預金が増えているようです。
2017年2月、第一生命経済研究所は、日本全国にあるタンス預金は43兆円と試算しています。
2016年の同月に比べると、増加額は3兆円。この金額は、GDP(国内総生産)の0.6%にもなるそうです。ちょっと驚きの数字ですね。
タンス預金がこんなに増えているのは、なぜなのでしょうか?

  • タンス預金が増えているわけ
  • タンス預金のメリットとデメリット

タンス預金が増えているわけ

マイナス金利

近年、タンス預金が増えている理由には、まずマイナス金利が挙げられます。

マイナス金利は2016年2月16日に導入されました。
それ以前、メガバンクや地方銀行は、投資や融資に回していない分のお金を日本銀行に預けており、これに0.1%の利息が付いていました。
金利が限りなくゼロに近いこの政策は「ゼロ金利政策」と呼ばれ、民営の銀行は、私たち顧客に支払う預金金利を下げることで採算をとっていました。

ところが、この金利がマイナス金利になると、メガバンクは日本銀行にお金を預けるだけで毎年0.1%の手数料が取られてしまいます。
すると、銀行はお金をできるだけ企業や個人に融資して利益を上げたいですよね。
そのため、住宅ローンや自動車ローンの金利はほぼ確実に下がることになります。
事業資金など借入金利も下がり、これまで借り入れが難しかった人にも審査が緩和され、借りやすくなります。

タンス預金とは

逆に、マイナス金利によって起こる弊害もあります。
国債利回りや定期預金金利が下がったり、株式や不動産のバブル化が懸念されます。

私たちが利用する銀行の預金利子はただちにマイナスになるわけではありませんが、各銀行は金利の引き下げを続々と決定しています。
今後、ATM利用料や振込手数料の引き上げもあるかもしれません。

このように、マイナス金利の導入はメリットもありますが、安全にお金を増やすことがこれまで以上に難しくなります。
そのため、銀行を利用せず自宅で保管していたほうがいい、と考える人が出てくるわけです。

財産債務調書提出の義務

タンス預金が増える理由の2つめは、「財産債務調書」です。

2016年、「財産債務調書」の提出が義務付けられました。

  • 所得税及び復興特別所得税の確定申告書を提出しなければならない人
  • その年分の総所得金額及び山林所得金額の合計額が2,000万円を超える
  • かつ、その年の12月31日において、その価額の合計額が3億円以上の財産またはその価額の合計額が1億円以上の国外転出特例対象財産を有する

上記の場合には、その資産の種類や金額など、内訳を明記した調書を提出しなくてはならなくなったのです。

調書は相続税をかける際の参考資料となるのですが、特に富裕層は当局に詮索されることを嫌がる人が多く、資金の動きをとらえられやすい銀行預金を避ける人が増えているようです。

マイナンバー導入

国はマイナンバー改正法によって、個人の銀行口座にマイナンバーを振り、国民が預金をいくら持っているか把握しようとしています。
将来的には、預貯金のマイナンバーの登録を義務化する可能性も高いと言われています。
そうなれば自分の預金額が簡単に調べられるようになってしまいます。
こういったことを防ぐために、銀行を利用せず、自宅に現金を置く人が増えているのです。

タンス預金のメリットとデメリット

色々な状況からタンス預金をする人が増えていますが、タンス預金は本当に損をしないのでしょうか。

タンス預金は本の間にも

タンス預金のメリット

① 銀行が倒産するリスクを回避

銀行が倒産した場合、1千万円までしか保証されません。
タンス預金なら、倒産のリスクが回避できます。

② お金をいつでも利用できる

銀行口座は、持ち主が死亡すると口座が凍結され、利用できなくなりますが、タンス預金ならすぐに利用できます。
また、銀行だと営業時間外ではお金が引き出せないこともありますが、タンス預金ならいつでも使えます。
手数料もかからず、現金の預け入れ・引き出し制限額もありません。

③ 贈与税が発生しない

タンス預金なら銀行口座に記録がないため、もしお金を誰かに手渡しても、贈与の証拠があるません。そのため、贈与税は発生しません。
ただし、受け取った人が銀行に入金すると証拠となるため、贈与税が後日発生する可能性があります。

④ 財産保有額を把握させにくい

マイナンバー制度が本格的に運用されるようになると、今後、個人の預金口座の残高まで把握されてしまうようになるかもしれません。
しかし、タンス預金まではマイナンバーで調べることはできないので、国に把握される可能性が低いと言えます。

タンス預金のデメリット

① 金利がつかない

銀行に入れておけば、少ないながらも利息が付きますが、タンス預金は利息ゼロです。

② インフレに弱い

アベノミクスでは、毎年約2%のインフレを予定しています。
そのため、徐々に紙幣の価値が低下してしまう可能性があります。

③ 災害・盗難のリスク

災害や盗難に遭うと、タンス預金はゼロとなってしまいます。
ヘソクリ程度ならいのですが、高額なタンス預金をする場合には、頑丈な家庭用金庫が必要でしょう。

④ バレたら罰則

相続税節税のためにタンス預金をする人は多いようです。
見つからなければ節税できますが、税金の申告にタンス預金を含めなかったことがバレてしまったら罰金を支払わなくてはなりません。
結果的に、適正税額より過大に税金を支払うことになってしまいます。

なんとなくユーモラスなイメージのある「タンス預金」という言葉ですが、現実には厳しいものがありますね。

「タンス預金」が出てくる可能性が高いのは、以下の箇所です。

  • タンスの中
  • 机の引き出し
  • 神棚や仏壇
  • キッチン
  • バッグの中
  • 衣類のポケットの中
  • 布団やカーペットの下
  • 非常用持ち出し袋
  • 本棚や靴箱の中

遺品整理をすることになったら、このような現金をきちんと財産目録に入れ、正しい遺産相続をしましょう。

タンスの処分の方法は?

さて、タンスの中身を綺麗に整理したら、タンス本体の処分をしましょう。
大きいタンスはどのように処分すればよいのでしょうか?

  • 自治体に回収してもらう
  • 自分で捨てる
  • 不用品回収業者に依頼する
  • リサイクルショップに売る
  • 遺品整理業者に依頼する

自治体に回収してもらう

自治体の回収を利用する場合は「粗大ごみ」として出します。
粗大ごみは、自分の住んでいる自治体のルールに従って処分しましょう。

東京都目黒区を例にとると、粗大ごみの処分手数料は大きさによって異なるので、事前にタンスの大きさを測っておく必要があります。

サイズ  処分手数料
最大2辺の計が、140cm以下 300円
最大2辺の計が、140cmを超え200cm以下 600円
最大2辺の計が、200cmを超え270cm以下 1,000円
特大 最大2辺の計が、270cmを超え360cm以下 1,700円
極大 最大2辺の計が、360cmを超える 2,400円

収集してもらう場合

コンビニなどで料金相当分の「ごみ処理券」を購入します。
処理券はシール式になっているので、出したいタンスに貼り付け、指定の収集場所や玄関の外に出します。
家から運び出してもらうことはできないので、自分で移動させておかなくてはなりません。

指定場所へ自分で持ち込む場合

インターネットで排出品目や申込者情報など必要な情報を記入し、収集日を確認して申し込みます。申し込みは電話でもOKです。
申し込みが完了したら、指定日に粗大ごみの受付センターなど指定場所へ運びます。

タンスが2階にあり、そのまま下ろせないときは、受付センターで相談しましょう。
また、次にご紹介する方法でタンスをバラバラにしてから出す方法もあります。

自分で捨てる

タンスは、ほとんどのものが木材できています。そのため、材質としては「燃えるごみ」に分類されます。
粗大ごみかどうかは大きさで決まるため、タンスを細かく解体できれば燃えるごみとして捨てることができるわけです。

使う道具はバール、ノミ、金槌、のこぎり、チェーンソーなど。
まず引き出しを全て出し、枠だけにします。つなぎ目にノミを入れ、金槌でガンガン叩いて、天板、棚板、サイドの板をバラバラにします。
次に、引き出しをバラしていきます。つなぎ目を金槌で叩いて行くとバラバラになります。

処分のためにタンスを解体する

こうして解体したら、次は小さく切ります。「燃えるごみ」に出すためには、一辺30cm以下にしなくてはならないので、ノコギリやチェーンンソーなどで木材を細かく切っていきます。

切れたら、自治体で指定されているごみ袋に入れ、燃えるごみの日に出します。
自治体によっては出せるごみの量が決まっており、1回で全て収集してもらえない場合もありますので、確認しておきましょう。

不用品回収業者に依頼する

自治体に依頼したり自分で捨てたりする場合、最も大きなデメリットは自らタンスを運ばなくてはいけない点。
大きなタンスを運ぶには大変な手間と労力がかかります。このデメリットを解決できるのが、業者に依頼することです。

インターネットで検索すると、様々な回収業者を探すことができるので、連絡し、引き取りを相談しましょう。
タンスの引き取りは、家の位置や間取り、間口の広さ、置いてある部屋、建物のエレベーターの有無などによって異なります。詳しく問い合わせてください。

また、回収業者は自治体の回収と違い、引き取り日や時間を指定できることも大きなメリットです。

リサイクルショップに売る

壊れたりカビたりしてないタンスならば、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。
しかし、アンティークや骨董品に近いものでない場合、必ずしも売れるとは言えません。また、買い取り額も低い傾向にあります。

リサイクルショップで買い取ってもらう時は、複数のお店で見積もりを取りましょう。
この時必ず確認したいポイントが、査定の際に自分が業者まで持ち込むのか、業者が自宅まで出張してくれるのかということです。
自分で運ばなくてはならないのであれば、値がつくかもわからない大きなタンスをお店まで運ぶメリットはないも同然だからです。

出張査定をしてくれる業者であれば、都合を合わせて査定日を決め、査定してもらいます。そのとき、運搬費、出張費なども必ず確認しておきます。

遺品整理業者に依頼する

身内が亡くなったあと、遺品整理を依頼するのであれば、タンスを引き取ってもらえるかどうか聞いてみるのも良い方法です。

遺品整理業者にタンスの引き取りを依頼する

近年、遺品整理業者はただ単に遺品を整理するだけでなく、査定、買い取りから形見分けのサポート、遺品の供養まで、遺族のための様々なサポートを行うようになってきています。

特に、たとえ小さなものでも、故人が愛用していた遺品を捨てるのは忍びないという人のために、お寺などと提携するところが増えています。
遺品を回収して供養し、供養証明書を出してくれる業者もあるほどです。

さらには、日本製のものは、家具に限らず、アジア諸国で大変な人気となっています。アジアでは日本製の中古品を集めた一大マーケットが開かれるほど。
こういった団体と提携し、古くなった遺品を外国で役立てようという取り組みを行っている遺品整理業者もあります。

遺品整理業者の“かゆいところに手が届く”サービスは、今後も拡大していくことでしょう。
供養したい、買い取ってもらいたい、また、引き取って処分してもらいたいなど、依頼の際に希望を伝え、相談してみてください。

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