生前準備

年賀状やはがきは交友関係を知る大切なヒント、日頃から整理と保管を心がけよう

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人とのつながりを大切にし、相手を思いやる日本人の心の表れである年賀状。
いただいた年賀状を見るのは楽しいものですが、そのあと、どうしていますか?
お年玉の抽選が終わったら、その年の分をしまったり整理したりする人が多いでしょう。
でも、そのあとは、見返すことはあまりないのではないでしょうか。
いつかは整理しなくてはならない年賀状ですが、たくさんのハガキをいつまでも保管するのは大変ですよね。
そんな年賀状には、本人や家族にとっての活用法があります。
また、保管期間の目安や上手な整理の方法、処分する際に気をつけたいことなどについて見ていきましょう。

遺品整理で出てきた年賀状

年賀状の歴史

郵政省の発表によると、2019年年賀ハガキの当初発行枚数は約24億21万枚。
2018年用の当初発行枚数は約25億8600万枚だったため、約92.8%とやや減っています。
とは言っても、すごい数であることには間違いはなく、メールやSNSが発達しても、年賀状を送る文化はまだまだ根強いようです。

年賀状の歴史は、古く平安時代までさかのぼります。
現存する日本最古の年賀状を書いたのは、平安時代の学者・藤原明衡。
手紙の文例集『庭訓往来』の中で、「春始御悦向貴方先祝申候訖」(春の始めの御悦び、貴方に向かってまず祝い申し候)とお正月の文例を書いています。
さらに、平安時代には、年の始めにお世話になった人や親族の家をまわって挨拶をする「年始回り」の習慣が広まりますが、江戸時代に入ると人付き合いが広くなっていき、書状で挨拶を済ませるようになりました。
明治時代に入ると、官製はがきが登場。
そこから、人々はこのはがきを使い、年始のあいさつをするようになりました。
これが現代の年賀状にまで続いているとされています。

最近では、相手の住所を知らなくても、SNSなどを活用し、年賀状を交換するサービスや、デジタル上ではがきを贈りあえるサービスも登場しています。
また、個人の好みが多様化している世相を反映し、2014年からお年玉付き年賀はがきの1等の賞品が現金になっています。
年賀状も、現代の社会状況に合わせて進化しているんですね。

遺品整理・終活に年賀状を活用しよう

終活に活用できる年賀状

新年を祝う年賀状ですが、実は、遺品整理や終活において、とても大切な存在です。
なぜなら、年賀状は、遺品整理や終活をする上で、重要な情報源となるからです。
一緒に生活していても、故人の交友関係を細かく知っている家族は意外に少ないものです。
普段の生活の中で友人について家族と話すことがあっても、昔の知人など、話題に上らない存在の方が多いかもしれません。
もし、家族が亡くなったら、誰に連絡をするべきなのか。
そんな時に役に立つのが年賀状です。
メールやSNSで連絡を取り合うことが増えた現代でも、年賀状にはハガキを使う人が多いからです。

友人・知人の連絡先を知りたいとき、メールや携帯などで確認することもできますが、どのような関係の人なのかまで確認するのは意外に手間です。
しかし、年賀状であれば、連絡先を知ることができる上、その内容からも、故人との関係性がある程度わかります。
また、終活においては、友人・知人リストを作る時に役に立ちます。
このように、身内を亡くした家族にとっても、これから終活を行う人にとっても、年賀状はとても有用な情報源となるのです。

年賀状の活用法〜家族編

遺品整理に必要な年賀状

身内が亡くなると、友人・知人に葬儀などの案内をする必要があります。
しかし、住所録が見当たらなかったり、故人が友人・知人リストを残していなかった場合、まず年賀状を探してみましょう。
年賀状には、基本的に連絡先が書いてあります。
亡くなったことや葬儀の知らせなどは、そちらに連絡します。

中には、家族が知らないような名前もたくさんあるかもしれません。
年に一度、年賀状を書くだけの間柄の人もいます。
年賀状の中でも、冠婚葬祭、先方の子供の成長に関するものは、やや古くてもチェックしておきましょう。
特に、家族の写真付きのものは、故人が実際に会ったことがあるかどうかを判断する材料になります。
また、年賀状は、結婚の際の仲人を依頼した人、以前勤めていた会社の上司の連絡先など、すぐに調べることが難しいものでも、つながりを示す存在として役立ちます。
このような年賀状は、何かの機会にその人と顔を合わせた場合、さりげなく話題にしたり、スマートなご挨拶をしたりするのに役立ちます。

年賀状の活用法〜終活編

自分にもしものことがあった時、誰に駆けつけてほしいですか?
葬儀でお別れをしたい人は誰でしょうか。
また、家族や周りの人は、それを把握していますか?
いざという時に冷静な判断ができず、誰に連絡したらよいか戸惑ってしまう家族は少なくありません。
そんな時、役に立つのが年賀状です。
緊急の状況下では、携帯などの電話帳より紙のリストのほうがわかりやすいものです。
毎年いただく年賀状は、もしもの時の連絡先として、保管場所を家族に伝えておきましょう。

保存期間

年賀状の保管期間

なかなか捨てにくい年賀状ですが、意外とかさばるので、保管にも困ってしまいます。
自分で期間を決めて、定期的に処分するようにしましょう。

友人・知人との関係などを家族が把握するためには、だいたい過去3年間の情報があると役立ちます。
3年分あれば、家族が既に亡くなった知人に連絡してしまうようなことも避けられるでしょう。
そのため、保管すべき期間は基本的に過去3年とし、それ以前のものは処分します。

ただし、喪中はがきや結婚・出産の報告、家族の写真付きであるものは、3年以上前のものでも残しておいてもよいかもしれません。
特に家族写真付きのものは、自分と相手との関係性を遺族に伝える手がかりとなりやすいので、長めに残しておくとよいでしょう。

保管方法

年賀状の整理方法として、市販されているハガキ用フォルダやファイルを使っている人は多いのではないでしょうか。
このようなファイルは年賀状をきれいに保管できますが、捨てるときに1枚ずつ出さなければならず、意外に手間がかかります。
実際に、年賀状を見返す頻度はかなり低いので、整理や収納にもそれほど手間をかける必要はないと割り切りましょう。
後から見やすいように、ざっくりまとめる程度で十分です。
たとえば、1年分を輪ゴムでまとめておく、袋にひとまとめにして、表に○年分と書いておく、ハガキサイズの厚紙二枚を表紙にして、ガムテープで文庫本のようにするなど、コンパクトにまとめておきましょう。

また、過去の年賀状をできるだけたくさん保管したい場合は、スキャンしてデータ化しましょう。
これなら、写真が色あせたり、紙が劣化したりすることもありません。
また、コンパクトに保管でき、実際の紙は処分することができます。

処分方法

個人情報書類回収BOXがあるコンビニ

ハガキは可燃ごみに分別されます。
しかし、年賀状には個人情報がいっぱいです。
そのまま捨てないように注意しましょう。
年賀状を処分する際は、シュレッダーにかける、個人情報保護スタンプを押す、情報部分をペンで塗りつぶす、破る、紙袋など中身が見えないものに入れて、テープで梱包するなどしてから、可燃ごみへ出しましょう。

また、「個人情報書類回収BOX」が設置されているコンビニエンスストアに持って行く方法もあります。
個人情報が含まれた郵便物、DM、クレジットカードの使用明細などガ持ち込み可能で、それらをコンビニがまとめて専門業者まで搬送してくれます。
搬送されたものはシュレッダーにかけられ、再生原料としてリサイクルされます。
現在のところ、東京都内に限定されるようですが、今後、広がって行くかもしれません。

捨てることに抵抗がある人は、神社やお寺で供養してもらいましょう。
氏子になっている神社や檀那寺がある人は、問い合わせてみます。
そのような供養を行っていない場合は「手紙供養」をしている寺社に送付すれば、お焚き上げしてもらえます。
インターネットで検索して調べてみるとよいでしょう。

まとめ

終活とは、人生の残りの時期を意識し、有意義に過ごすための活動です。
それには、心の整理も大切です。
そこで行うのが、不要なものを処分することを通じて生活環境や心の中を整える「断捨離」です。
その中でも、年賀状の整理は、心の中だけでなく、これまでの交友関係を整理するという意味があります。
これまで築いてきた人間関係を見直し、一人一人とのお付き合いをさらに大切にしていきたいですね。
遺品整理業者では、豊富な経験を生かし、年賀状の整理や活用方法についてアドバイスしてもらえます。
もし迷ったり悩んだりしたときは、相談してみましょう。

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