供養につい

生前葬とは? NHK朝ドラ『まんぷく』にも登場。

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近年、従来の形式にとらわれないお葬式が注目されています。特定の宗教・宗派の形式や作法に則るのではなく、自由な式次第で行う「自由葬」です。

故人が好きだった音楽を流したり愛用していた楽器を会場に飾る「音楽葬」や、故人の作品を飾る「美術葬」など、オンリーワンの葬儀が自由葬です。

中でもユニークなのが「生前葬」です。
生前葬とは、字の通り、生きているうちに行うお葬式のことです。最近では、2018年に放映された朝の連続ドラマ『まんぷく』で、主人公の母・今井鈴が親族・親戚を集めて生前葬を行うシーンも話題になりました。
今回は、生前葬のあれこれについてご紹介します。

生前葬

生前葬とは?

生前葬

生前葬とは、本人が生きているうちに、自分が主催して行うお葬式のことです。
生前葬に決まった形式はなく、パーティーのような明るい雰囲気の葬儀や、親しい人を集めたお別れ会のようなものまでさまざまです。

会葬御礼の代わりにプレゼントを贈ったり、主催者の人生をたどったスライドショーを流したり、ゲームを行ったりなど、式次第も自由な式次第です。逆に、宗教に則って行う場合もあり、生前葬の形は人それぞれです。

定年退職など仕事に区切りをつけるときや、病気になって闘病生活に入る前に行ったりする人もいます。元気なうちに、親しい人やお世話になった人に、感謝やお別れを伝えたり、社会的関係に区切りをつけたりする場合に行うケースが多いようです。

生前葬のメリットは?

実際には、まだ少ない生前葬ですが、どんなメリットがあるのでしょうか。

自ら感謝を伝えられる

参列者に対して、直接、感謝やお別れを伝えることができるのが、生前葬の最も大きなメリットでしょう。
ドラマ『まんぷく』の生前葬では、鈴が白装束を身につけ、「死んでしまっては、みなさんとお別れのご挨拶ができないのでございます。それでは始めましょう」と話し、自ら棺桶の中に入ります。そして、読み上げられた弔辞に、棺桶の中から返答するというシーンもありました。

このように、身近な人たちの言葉をじかに聞き、また、自ら感謝の言葉を伝えることができるのが、生前葬の大きなメリットです。

自分の好きなようにできる

生前葬 メリット

決まった形式がないので、通常のお通夜や葬儀・告別式のように、作法や段取りなどに縛られることがありません。
いつ、どこで、誰を招き、何をするか、準備段階から葬儀そのものまで、すべて本人が関わり、指定して行うことができます。

通常のお葬式では、たとえば、飾る花の種類や料理の内容まで、本人の希望通り細かく指定するのは、かなり難しいでしょう。しかし、生前葬であれば、自分自身がプロデューサーとなって、全てを演出できます。

時間的制約がない

通常のお葬式は、亡くなってから行うため、遺体保存は大きな問題となります。斎場との兼ね合いで、亡くなってすぐ、気持ちもついていかないうちに葬儀を済ませなくてはならないようなこともあります。

また、役所への届け出など、さまざまな手続きには期限があるため、準備や打ち合わせに時間がかけられないケースがほとんどです。
しかし、生前葬であれば、こういった時間的な制約がありません。本人が納得いくまで、準備や打ち合わせをすることができます。

家族の負担が軽減される

お葬式が済んだあと、「これで良かった」と思える家族は少なく、「本当に良かったのか」「もっと、こうしてあげれば良かった」と、のちのちまで考えることが多いそうです。

一般的な葬儀は、家族が喪主となって、会場を手配したり、葬儀社や僧侶と打ち合わせをしたりしますが、よほど詳細な遺言やエンディングノートが残っていない限り、その場の判断で葬儀を営まなくてはなりません。
しかし、生前葬をすれば、家族の手を煩わせることがありません。家族の時間的・金銭的負担を減らすことができるのです。

生前葬のデメリットは?

生前葬 デメリット

いいことずくめのような生前葬ですが、デメリットも見ておきましょう。

理解されにくい

注目されている生前葬ですが、現時点では、行う人は多くはありません。有名人が開いてニュースになることもあるとはいえ、まだ一般的とは言い難いでしょう。

一般的な葬儀が圧倒的主流であるため、生前葬なんて不謹慎だ、と批判的な意見を持つ人も少なくありません。生前葬を行うには、周囲の理解を得るための時間と労力が必要となるでしょう。

自分本位になりがち

自分の生前葬なので、全て好きなようにしたい、と突っ走ってしまう人もいるようです。

いくら自分の葬儀であっても、1人で行えるわけではありません。費用や内容について家族や親族に相談せず話を進めてしまうと、周囲の理解や協力が得られず、トラブルに繋がってしまうことも考えられます。時間の制約がない分、じっくり話し合うことが必要です。

本当に亡くなったあと、どうする?

生きているうちにお葬式を行なった場合、本当に亡くなったあとは、どうすれば良いのでしょうか。
一度、お葬式を行ったら、亡くなったあとに葬儀をしなくていいのか、というと、なかなかそういうわけにも行きません。

遺族や親族の気持ちの問題、社会的な問題などから、結局、一般的な葬儀をやり直したり、家族のみで密葬したりするケースが多いようです。そのため、二度手間になる上、家族の時間的・金銭的負担を減らせない結果になってしまうことがあります。

生前葬を行うには?

生前葬 準備

生前葬の準備は、どのようにするのでしょうか。
もちろん、すべて自由にできるのが生前葬なので、会場探しから料理の手配まで、自分で準備することはできます。

しかし、それが難しい場合、葬儀社に相談してみましょう。
参列者を集めて会を催す以上、失礼があってはいけませんし、式次第も考える必要があります。また、葬儀社であれば、祭壇からお花、お料理まで、手配が簡単です。

逆に、予算に合わせたプランを立ててもらうことも可能です。
その地域での慣習や宗教などに配慮してもらうこともできますし、また自分では思いつかなかった提案をしてもらうこともできます。迷うこと、困ったことがあれば、葬儀社に相談しましょう。

生前葬にかかる費用は?

生前葬 費用

生前葬の費用は、参列者の人数、会場、内容などによって大きな幅があります。家族と親しい友人だけの、小規模の食事会であれば、20~40万円ほどで行えます。

また、ホテルの宴会場で行う場合や、プロの生演奏や司会など演出に力を入れたり、会場で披露する映像を制作したりするような場合などは、それだけ費用がかかります。
以下、費用の一例です。

  • レストラン(10名参加)・・・約20万円〜
  • 葬儀社の持つ会館(10名参加)・・・約50万円〜
  • ホテルの宴会場(10名)・・・約100万円〜
  • 葬儀社の持つ会館(30名参加)・・・約150万円〜
  • ホテルの宴会場(30名)・・・約160万円〜

費用についても、葬儀社や会場に規模や内容を含めて相談し、見積もりを出してもらいましょう。

参列者の注意点は?

ルールのない生前葬に招かれた場合、どんな点に気をつければ良いのでしょうか。

お香典

まず、案内状に書かれている主催者の意思を確認しましょう。
生前葬は、会費制で実施されることが多いので、もし案内状に会費について書かれていたら、その会費を払うだけで大丈夫です。この他にお香典を包む必要はありません。

案内状に、お香典を辞退すると書かれている場合は、基本的に従いましょう。生前葬は、参加者をおもてなししたいという気持ちで行うことが多いため、お金を出させず招待することがあります。

その際は、招待をそのまま受けましょう。そして、生前葬後、お礼や感想などのメッセージを添えてちょっとした返礼品を送るのも良いでしょう。お香典の代わりに「御礼」、「御長命の御祝」として包み、生前葬当日に渡すのも良いでしょう。

お香典を出す場合、食事が出る場合は1万円〜2万円ほどが相場と言われています。
案内状に会費などについての記載がない場合は、問い合わせましょう。厳格なルールやマナーがない生前葬では、問い合わせをしても非常識とされません。

服装

お香典に次いで、迷ってしまうのが服装です。
服装についても、案内状にあるドレスコードに従いましょう。案内状に「平服で」と書かれている場合は、スーツやワンピースなどを着用します。

明るく行いたい、しんみりした生前葬にしたくないなど、主催者の意向による部分が大きいので、服装に関する案内がないときや迷ったときは、主催者側に確認しましょう。

まとめ

生前葬

自由度が高く、自分の好きなようにできる生前葬ですが、まだまだ一般的とは言えません。執り行う場合は、きちんと家族や親族と話し合って、みんなが納得できる形で行いましょう。

生前葬は、これまでの人生を振り返るとともに、死と向き合う儀式ともいえます。思いがストレートに伝わる、やってよかったと思える生前葬が行えるといいですね。

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