遺品整理業

遺品整理で出てきた大量の本を寄附する方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

読書好きだった人の遺品整理で、大量の書籍が出てきた・・・本は重くてかさばるため、保管はもちろん、処分にも困ってしまいます。
しかも近年は、古書店に売っても、よほどの希少本や歴史的価値のあるもの以外は二束三文にしかならないことが多いようです。
それならば、寄付するという方法があります。
今回は書籍の寄付について見ていきましょう。

遺品で出てきた大量の本

不要な本を役立てよう!

生前整理や断捨離という言葉が多く取り上げられるようになり、家の中を片付け、ものを減らすミニマルな生活が注目されるようになっています。
片付けたいもの、処分したいものはたくさんありますが、中でも処分に困るといえば書籍ではないでしょうか。
料理本やビジネス書、ハウツー本、絵本やコミックなど、もう読み返さない本は多いものです。
それも、数冊くらいなら困らないでしょうが、本好きや、読書が趣味だった人が数百冊単位で残した書籍は、残された人にとっては頭を抱えてしまう存在となってしまいます。
量が多いとかなりの場所を取り、さらに重量もあるのも困ってしまうところですね。

しかし、そうは言っても、故人が買い集め、夢中になって読んだ本。簡単に捨ててしまうのはためらわれるものです。
それなら、捨てたり売って自分の利益にしたりするのではなく、本が好きな誰かために役立つことはできないものでしょうか。
そんな人にお勧めなのが、「本の寄付」という方法です。
図書館や施設に直接、寄贈するだけでなく、企業や支援団体を通して本を寄付することもできます。
売却と違い、寄付の場合は身分証の提出や細かな個人情報の記入などの面倒な手続きも必要ありません。
故人が大切にしてきた本が、どこかの誰かの役に立つ—故人も天国で喜んでくれるのではないでしょうか。

どこに寄付する?①〜直接寄付する

では、本を寄付する方法を具体的に見ていきましょう。
まずは、地域の施設に寄付する方法です。自分が寄付した本を、近隣地域の人に直接手に取ってもらえます。
寄付先まで、自分で本を運ぶ必要があります。

図書館

遺品の本を図書館に寄付

自治体などで運営している図書館に本を寄贈すれば、地域の人に有効活用してもらうことができます。
ただ、どこの図書館も、収蔵スペースの関係などから、すべての本を受け入れてくれるわけではありません。
また、寄贈した本が必ず図書館の蔵書に加えられるわけではないことを理解しておきましょう。
そのため、いきなり持ち込むのではなく、事前に内容を確認しておくとよいでしょう。
また、図書館によっては、ホームページに寄付してほしい本を掲載していることがあります。事前にチェックしておくといいですね。

学校や保育園、幼稚園

学校の図書室で、本の寄付を募っていることもあります。近くに学校があれば、問い合わせてみましょう。
また、絵本や童話の本などは、幼稚園や保育園などに寄付するのもよいでしょう。
ただし、いずれの場合も、受け入れているかどうか確認が必要です。

児童養護施設

児童養護施設へ寄付するのもよいでしょう。
方法は、施設へ確認して直接、寄付するか、施設を支援しているNPO法人などに送ります。

3.どこに寄付する?②〜団体を通して寄付する

遺品の本で募金

次に、NPO法人や支援団体などを通して本を売り、その収益を寄付する方法を見ていきましょう。
この方法では、遠くの地域の人や、より多くの人の役に立つことができます。
宅配で送ることができ、寄付先まで自分で本を運ぶ必要はありません。インターネットや電話で、簡単に集荷の申し込みが可能です。
ダンボールやガムテープなどの梱包資材を無料でもらえるところもあります。

古本募金

読まなくなった本を社会へ還元させるとともに、大学の教育や研究に役立てるプロジェクトです。
集まった書籍を売却し、その代金を大学の教育・研究に役立てます。このとき売却できなかった書籍は、国内の小中学校の図書館や海外の研究機関に寄贈されます。
この活動は、さまざまな大学で行われています。

チャリボン

古本のリユースを活用して、NPO・NGOなどの寄付集めを行っています。
家庭や職場で読み終わった書籍やDVDなどを送ることにより、さまざまな分野で社会的な課題を解決しているNPO法人・認定NPO法人・公益社団法人・公益財団法人の活動支援ができます。
現在、72の支援先があり、その中から支援したい先を選んで寄付することが可能です。
専用フォームから申し込むと、宅配業者が自宅まで本を取りにきてくれます。その後、査定され、その代金が指定の支援先に寄付されます。

セカンドブックアーチ

主に神奈川県・湘南エリアの福祉団体に寄付されます。
専用フォームから申し込むと、スタッフが自宅へ本を引き取りに来てくれます。
引き取られた本は地域のフリーマーケットやインターネットを通じて販売され、その収益が湘南エリアの福祉団体に寄付されます。
本がない場合は、現金を寄付することもできます。

本de寄付

独立行政法人 環境再生保全機構が運営する事業で、不用になった本を寄付することができます。
インターネットから申し込むと、配送業者が引き取りに来てくれます。
寄付した本はブックオフが買い取り、その収益をNGO・NPOの環境保全活動に役立てます。
こちらでは、本だけでなく、CD、DVD、ゲームソフト、ゲーム機、家電、パソコン、カメラなど、多くの品目を扱っています。

ステナイ生活

ステナイ生活は、「不要品を捨てずに国際協力へ活かす新しいライフスタイル」を提案する活動です。
寄付された品は日本の専門業者で買い取られ、その収益は海外での支援活動に使われています。
本のほか、CD、DVD、書き損じのハガキや切手、金券、外貨紙幣、貴金属なども扱っています。

キモチと。

不用品を寄付

ブックオフが運営している事業で、不用な本などを送ると、その収益でさまざまな活動を支援するというものです。
たとえば、新型コロナウイルスで、臨時休校中の子どもと家族を支える募金、日本で殺処分される犬をなくす運動、本が手に入らないアジアの子どもたちに本を届ける活動、首里城の復興支援など、さまざまな活動を応援することができます。
本のほか、CD、DVD、ゲーム、おもちゃ・ホビー、ブランド品・宝飾品、小型家電なども寄付することができます。

もので寄付するプロジェクト

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が運営する活動で、読み終わった本を送ると、提携企業が査定し、その買取額をアジアの子どもたちの教育支援に活用するというものです。
ラオス、ミャンマー、カンボジア、アフガニスタン、タイ、ネパールなどの国々で活動を行っています。

もったいない本舗

古本などの買い取りサービスを行っている企業が運営する寄付プロジェクトです。
専用のダンボールに不用な本を詰めて送ると、その査定金が全額寄付されます。
寄付先は、災害で日常を奪われた子どもたちの学習支援・心のケアを行う「コラボ・スクール」、ケニアの植林活動「グリーンベルト運動」、「首里城再建の寄付」の3つから選べます。
申し込み時に、募金したい先を選択しましょう。
このサービスでは、図書館や施設などで断られることの多いジャンルの専門書や趣味の本、ISBNコードのない本なども扱っています。
もし、ほかで断られた本があれば、受け入れてもらえるか問い合わせてみるとよいでしょう。

寄付する前に注意するポイントは?

遺品の本に関する注意

さまざまな活動や団体がありますが、本であればなんでもいいというわけではありません。
たとえば、図書館などへ本そのものを寄付する場合は、内容に変動が多い旅行本や、手芸・釣り・料理など趣味の本、専門書、百科事典、文学全集などは受け入れてもらえない、または書棚に並ばないことが多いようです。
逆に、貸し出しが集中するベストセラーや話題の本、入手困難な郷土資料、絵本などの児童書が喜ばれます。

また、寄付した本を売却した収益でボランティアに役立てる場合は、やはり“売れる本”であることが大切です。
そのため、ISBNコードがついていない本、百科事典、コンビニコミック、個人出版の本、漫画雑誌、一般雑誌などは受け入れてもらえないところが多いようです。

どんな本が受け入れてもらえるかは団体によっても違います。
役立てることができない本を大量に送ってしまうと、その仕分け作業に取られる時間や手間も多く、本を役立てたいという思いがスタッフの人々を苦しめることにならないとも限りません。
そのため、寄付をしたい先が決まったら、どんな本が受け入れてもらえるのかを必ず確認しましょう。

まとめ

故人が大切にしていた本。
どうしても処分せざるを得ないのであれば、誰かが喜ぶことに役立てたいものです。
「本の寄付」は、捨てる・売る以外の新しい選択肢と言えるのではないでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA


遺品整理の七福神はこちら