アウトドアグッズはどう処分する? アウトドア用品の捨て方

アウトドアグッズはどう処分する? アウトドア用品の捨て方

梅雨が明け、今年も夏がやってきました。

夏のレジャーといえばアウトドア。
春や秋も良い季節ですが、山や川でキャンプやバーベキューをして、家族や友人で盛り上がるのは、やはり夏ではないでしょうか。

さて、そんなアウトドア用品ですが、大きいもの、かさばるものが多いですよね。
もし、故人の趣味がアウトドアだった場合、こういったギアがたくさん残されることがあります。

アウトドアに興味がない場合、使わないアウトドア用品を家の物置で眠らせておくのはちょっと困ってしまいます。
また、そんなに収納場所がない、というご家庭も多いかもしれません。

そこで、アウトドア用品の処分について見ていきましょう。

アウトドアグッズ 処分 捨て方 

自治体の回収に出す場合

さまざまな素材で作られているアウトドア用品。自治体のごみ回収に出す場合、どのように捨てればよいのでしょうか?

ここでは、一般的な出し方について見ていきます。
分別がわからない場合は、自治体に問い合わせましょう。

テント、タープなど

一般的に、テント本体やタープは可燃ごみ、ポール、ペグなどの金属部品は不燃ごみとして分別します。

ただし、テントの分別は自治体によって違いがあります。
また、テントの大きさや重さによって分別方法が異なるケースもあるようです。

さらに、テントやタープは一式で粗大ごみとして回収する自治体もあります。処分の前に確認しましょう。

折りたたみ椅子、テーブル

折りたたみの椅子やテーブルは、金属製なら不燃ごみ、木製やプラスチック製のものは可燃ごみとして出します。
小さく分解して指定のごみ袋に入れましょう。

重量があったり、指定のごみ袋に入らない大きさの場合は、粗大ごみとなります。

ランタン

金属やガラス、プラスチックで作られていることが多いランタンは、不燃ごみとして出すのが一般的です。

ランタンには、ガソリンなどの燃料を使用して点灯させるランタンと、バッテリーを使用するランタンがあります。
いずれも、燃料やバッテリーは外して出しましょう。

焚き火台

金属製でできている焚火台は、おおむね不燃ごみとして処分されます。

指定のごみ袋に入らないものは粗大ごみ扱いとなり、有料となる場合があります。

バーベキューコンロ、グリル

バーベキュー用のコンロやグリルはアルミやスチールなどの金属で作られています。
組み立て式ですが、大きいものが多いですよね。

そのため、バーベキューコンロやグリルは粗大ごみとなり、有料での回収になります。
ただし、自治体指定のごみ袋に入るサイズであれば、不燃ごみとして出すことができます。

ダッチオーブン

鉄やステンレス、黒皮鉄板、カーボンなどが素材のダッチオーブン。
素材から考えれば、不燃ごみに出すべきものですが、軽いもので5kg、重いものになると9kg近くとかなり重量があります。

自治体によって異なりますが、重量によっては粗大ごみ扱いになる可能性もあります。
事前に確認しておきましょう。

バーナー、ガスカートリッジ

バーナーは金属製なので、一般的に不燃ごみに分別されます。
回収に出す際、ガスカートリッジは外しておきます。

ガスカートリッジは、中身を使い切ってから不燃ごみとして出します。
そのとき、他の不燃ごみとは一緒にせず、ガスカートリッジやガスボンベだけをまとめて袋に入れましょう。

自治体により、使い切ったガスカートリッジに穴を開けるかどうかは異なります。居住地域の自治体に確認しましょう。

クーラーボックス

クーラーボックスには、ステンレスなどの金属やプラスチック、ビニールなどの素材が使われています。 また、大きさもさまざまです。

一般的に、クーラーボックスは粗大ごみとなるものが多いようですが、指定のごみ袋に入るなら、金属製は不燃ごみ、プラスチックやビニールは可燃ごみとして処分が可能な自治体もあります。

発電機

近年は、軽量で使いやすい、携帯用の発電機が出ています。
これらの発電機をごみとして処分する場合は、おおむね粗大ごみになるようです。
処分の前には、燃料やオイルは取り除いておきましょう。

自治体によっては、発電機を回収できない地域もあります。
そのときは、販売元や回収業者に相談するとよいでしょう。

簡易ベッド(コット)

コットは、フレームにはアルミなどの金属、ベッド本体には丈夫なナイロン布が使われています。
組み立て式なので、ばらして素材ごとに分け、自治体の指定のごみ袋に入れ、指示に従って捨てましょう。

ただし、重量があったり、指定のごみ袋に入らないものは、粗大ごみとして出します。

ハンモック

ハンモックは、大きさや使われている素材によって分別方法が異なります。

ハンモックの多くは、丈夫な布や網で作られています。
また、近年、流行している室内でも使えるハンモックには、フレームが付いています。

ハンモックはサイズが大きいので、一般的に粗大ごみとして出します。
布製の寝床については、指定のごみ袋に入れば、可燃ごみとして処分できる場合もあります。

寝袋(シュラフ)

寝袋は、一般的に可燃ごみとして出すことができます。
指定のごみ袋に入らないサイズのものや、自治体指定の重さ以上になる場合は、粗大ごみとして出しましょう。

専門業者に依頼する

捨ててしまうのはもったいないという人は、専門業者への買い取りを依頼しましょう。
近年、人気になっているアウトドア用品。コールマンやモンベル、スノーピークなど人気ブランドも多く、次々に新商品が発売されています。

しかし、アウトドアが趣味な人にはその良さがわかっても、そうでない人にはその価値はなかなかわかりません。
そのため、アウトドアに関してあまり知識のないリサイクルショップに売ってしまうと、大した価格をつけてもらえず、非常にもったいないことになる可能性があります。

ましてや、故人が大切にしていたものです。
その価値を理解して、使ってくれる人の元へ行く方が故人も喜んでくれるのではないでしょうか。

そこで、アウトドア用品専門の買取業者に査定を依頼しましょう。
近年は、宅配での買い取りを行っているところが多いので、重い物を持っていく手間もかかりません。

持ち込み可の業者もありますので、都合に合わせて選ぶとよいでしょう。

フリマアプリ、ネットオークションで売る

フリマアプリは、スマホで商品の写真を撮り、サイトにアップするだけです。
ネットオークションと違い、売れるまでの時間が短いのが特徴です。
価格も自分でつけられるので、早めに売りたい人にお勧めです。

ネットオークションは、その商品が貴重なものであれば、価格がどんどん上がり、思わぬ高額で売れることがあります。
売れるまでに時間がかかる場合もありますので、時間のある人に向いています。
フリマアプリ、ネットオークションともに、自分で荷造り・発送する手間がかかります。

遺品整理業者に依頼する

遺品整理業者に依頼すれば、他の遺品と一緒に全てを一度で処分できるという大きなメリットがあります。
また、遺品整理業者は、どんなものも全てを遺品として丁寧に扱ってくれることもメリットです。

近年、大幅に増えている遺品整理業者。競争の意味からも、さまざまな業務を行うようになっています。
不要品の買い取りに関しては以前から行っていましたが、最近ではブランド物など、専門的知識を持ち、市場価値のあるものを適正価格で買い取る業者が増えています。

もし、遺品の中に、ブランド物や新品に近いものなど価値の高いものがあれば、結果的に遺品整理費用の節約にもなります。
また、年式が古かったり破損が目立ったりするものは、買い取り業者やフリマなどでは売れません。
そういったものは、自分で処分することになります。

でも、遺品整理業者に依頼すれば、品物に価値がなく、買い取りができなくても、不用品として回収・処分してもらえます。
自分で運んだりする労力や手間も省けるので、急いでいる人や手間をかけられない人にお勧めです。

買い取ってもらいたいものがあらかじめ分かっている場合は、遺品整理を依頼する際に買い取りが可能かを確かめましょう。

遺品に関して困ったことがあれば、遺品整理業者に相談するとよいでしょう。

自社で行っていない業務であっても、遺品整理業者が提携している専門業者に依頼できる場合もあります。

また、供養サービスを行っている業者もあるので、相談してみるとよいでしょう。
少しでも、故人に喜んでもらえる処分ができたらいいですね。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名:新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。