生前準備

生前整理とは、今をよりよく生きるための片付けでもある

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「生前整理」と聞くと、どのようなイメージが思い浮かびますか?
なんとなく、死期を意識した高齢者の身辺整理、というようなネガティブなイメージが浮かぶ人も多いかもしれません。
実際、縁起でもない! と思う人は少なくなく、親の生活を心配した子どもが、生前整理を勧めたくてもなかなか言い出せないというようなこともあるようです。
ですが、イマドキの生前整理は、そんな暗いイメージのものではないのです。
明るく前向きな生前整理とは、一体どんなものなのでしょうか。

家族で生前整理について語る

 

生前整理とは?

生前整理とは、終活の一つで、生きているうちに自分の身の回りの物や財産、人間関係などを整理することです。

生前整理の必要性とは?

人間は、死んだらそれで終わりではありません。
お葬式を行い、遺産相続を行い、お墓を用意し、遺品を整理し・・・と、やらなくてはならないことが山積みです。
当然ながら、これらの作業を故人が自分ですることはできません。
それを行うのは、残された家族です。
たとえば、お葬式。
一体、どんなお葬式をすれば故人は喜んでくれるのだろうか。
知人たちには声をかけたけれど、家族も知らない友人や、参列して欲しかった人はいなかっただろうか。
何もわからないまま済ませたけれど、本当にこれでよかったのだろうか・・・と、故人の亡くなったあと、もっと何かできたのではないかと長く後悔したり、悩んだりする家族は多いようです。

これは、他の手続きや作業全般にも言えることで、人が亡くなったあとにやらなくてはならない作業は、精神的・肉体的にとても負担の大きいものとなるのです。

そこで、近年、元気なうちに自分で行う生前整理と、その必要性が知られるようになって来ました。

生前整理でやることは?

生前整理で最初に見る場所

生前整理では、人生で積み重ねてきたさまざまなものを見直します。

所有物の整理:断捨離をする

これまでの人生で溜まった、自分の所有物を整理しましょう。
必要なものと不要なものを仕分けし、不要なものは処分します。
自分にとって何が必要なのか、そうでないのかを見極めることは、自分自身やこれまでの人生を改めて見直す機会になります。

お金や財産の整理:財産目録をつくる

自分が今、どのような財産をどれくらい持っているかを明確にします。
預貯金や不動産だけでなく、借金やローンなども確認して一覧にしておきましょう。
ネット銀行の口座やFXなどの口座も忘れずに記録します。
自分以外にはわかりにくいため、死後にトラブルになるケースが多く見られます。
また、スマートフォンやその他デジタルデバイスの契約の確認、利用しているインターネットアカウントも見直し、整理しておきます。

死後に遺族が遺産相続で争わないよう、遺言書を書いておくのもお勧めです。
特に、どの財産を誰に譲りたい、また相続させたい割合が決まっている人は、遺言書を書きましょう。
遺言書がないと、法律で決まった割合での相続となります。

人間関係の整理:アドレス帳の見直し

高齢になるにつれ、全ての人と深くお付き合いするのは難しくなっていきます。
そこで、アドレス帳を見直し、これからもお付き合いが続く人、疎遠になっている人を分けて行きましょう。
これには、アドレス帳だけでなく、年賀状の整理も役に立ちます。
毎年やりとりしている人、年賀状だけのお付き合いになった人、やりとりしなくなった人と分けていくと、自分と関わりの深い人が明確になります。

エンディングノートを書く

エンディングノートとは、自分の死後や、判断力が衰えてしまったときに備えて、自分の希望や情報を書いておくものです。
エンディングノートには、こう書かなくてはならないというルールはありません。
内容にも決まりはありません。
自分のことについてや、家族への言葉など、書き残しておきたいことを自由に書きましょう。
エンディングノートには、遺言書のような法的効力はありません。
しかし、終活をする上で役に立ち、心の整理もできるので、活用しましょう。

生前整理のメリットとは?

生前整理後の掃除

生前整理をすると、どんなメリットがあるのでしょうか。

部屋がスッキリする

不要なものを処分すると、家や部屋が片付いてさっぱりとした気持ちになります。
また、大掃除にもなるので、清潔な環境になります。
精神面では、自分にとって本当に大事な物・必要な物は何なのかを考えていくことで、現在の生活の見直しや今後の生活について考えるきっかけになります。
さらに、モノが減ることによって、死後に家族が行う遺品整理の負担を軽減することができます。

財産の行き先を決められる

生前整理で自分の財産を確認するのは、とても大切な作業です。
今後の自分の生活をどうしていくのか、また、それに必要なものはどれくらいなのか考えましょう。
家族の誰に何をどのくらい残すかを決めることもできますし、生前贈与も可能です。
また、法定相続人ではない人に財産を残したい場合は、特に生前整理が役立ちます。
家や土地などの不動産は、価値をつけるのが難しいため、相続で争いになりやすい遺産です。
場合によっては売却し、現金化しておく選択肢もあります。
このように、自身の近い将来の生活設計を見直すことになります。

死後の希望も決められる

たとえば、どんなお墓に入りたい、どんなお葬式で、どんな人に参列して欲しい、延命治療の希望、臓器移植に関する希望などを書いておくと、いざという場面で家族が迷うことがありません。

生前整理をすると、こう変わる!

生前整理後の悠々自適な生活

生前整理をしてスッキリすると、生活はどのように変わるのでしょうか。

家庭内での危険が軽減

高齢になると、家の外より家の中での事故のリスクが高まります。
高齢者が寝たきりになる原因で多いのは、脳卒中、認知症、老齢による衰弱に並び、家の中での転倒や骨折です。
足腰が弱くなったり、視力が衰えたりしてくると、散らかった家の中でつまづいたり、何かを取ろうとして手元・足元が狂ったりする危険が増えるのです。
転んで入院したり、寝たきりにことになると、認知症を発症する危険もあります。
これらを防ぐためにも、家や部屋の片付けが大切なのです。

清潔で健康的な環境になる

ものが多いと、掃除が面倒になりがちです。
また、物理的にも掃除が行き届かなくなります。
当然、家は汚れていき、カビやばい菌の巣になっていくのです。
「汚屋敷」や「汚部屋」ともなれば、害虫やネズミなどが発生したり、悪臭の中で生活したりするようなことになってしまいます。
高齢になると抵抗力が弱くなり、病気にかかりやすくなります。
不要なものを片付けて、清潔な環境で健康的な生活を送りましょう。

家族に迷惑がかからない

ものが多すぎる家は、死後に家族に多大な迷惑をかけることになります。
遺品整理には、大変な時間や労力が必要です。
また、誰も住まない空き家を放置しておくと、犯罪などを誘発したり、近隣にも迷惑をかけることになります。
さらに、取り壊すにも大きな費用が必要です。
生前にものを整理したり、家の処分について決めておけば、家族の労力が少なくて済みます。

「よりよく生きる」ための生前整理

生前整理

部屋に雑多なものが散らかっていると、それを見ただけで暗い気持ちになったり、イライラしたりしがちです。
ものが多すぎると、それらを見るたびに、頭の中にそれと関連した情報が浮かんできます。
そして、同時に、その時の感情もよみがえってくるため、それら過去のことが現在のことと一緒になって混乱します。
そして、すべてが面倒になり、さまざまなものが目に入るたびに、別のことに考えが行ってしまいます。
このために、現在に集中できなくなるのです。

部屋の状況は、頭の中の状況と同じだといわれます。
部屋の整理をすることは、思考の整理をすること。
物を整理する中で過去と向き合い、自分のことを客観的に知ることができます。
今、自分は満たされているのだろうか。そして、今後、どのように生きていきたいのか。
生前整理は、死後のためだけに行うのではありません。
残りの人生をいかによりよく楽しく生きるかを考えることなのです。

まとめ

生前整理は、死後のことだけを考えて行うものではありません。そして、決してネガティブなものでもありません。
この先の人生を充実したものにするために、生前整理を行いましょう。
生前整理について迷った時は、遺品整理業者に相談してみるのもよい方法です。
遺品整理業者は、ものの整理に関してのエキスパートです。
エンディングノートの書き方についても教えてもらえるので、相談してみましょう。

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