生前準備

新しい生前整理の形「生前見積」って何?

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アニメ、アイドル、ゲームなど、日本のサブカルチャーは、今や日本の文化として世界で人気となっています。また、国内でも経済を動かす大きなマーケットです。

ジャンルは何であれ、好きなものに囲まれていたいという気持ちから、秘蔵のコレクションを持っている人も多いこのごろ。こういったコレクションは、もし持ち主が亡くなったら、どうなってしまうのでしょうか。

コレクション

大切なものを捨てられてしまったら?

何かを集めるということは、家の中でそれだけの場所を取るということです。そのため、家族やパートナーに疎まれたり、捨てなさいと言われたりすることはよくある話です。
インターネットの掲示板でも、コレクションを捨てられたり売られてしまったりした人たちのことが話題に上がっています。

たとえば、夫が長年大切にしていた鉄道模型を、夫の留守中に業者に引き取らせた妻がいます。帰宅した夫は怒ることなく「今まで迷惑をかけてごめん」と謝り、残っていた模型も全て処分したそうです。

生前見積

しかし、妻が喜んだのもつかの間でした。その後、夫は自分のもの全てを捨て始め、会社用のスーツとシャツ、下着以外は服すらまともに持たない状態になってしまいました。最終的に、夫のものは全部で衣装ケース2つに納まるだけに。あまりにも行きすぎて心配になった妻は、色々なものを買っていいと勧めますが、夫は消耗品以外何も買わないようになってしまい、妻は後悔しているそうです。

また別のケースでは、夫が学生時代から心血を注いで収集したロックバンドのレコードやグッズを妻に勝手に売り払われたことが原因で離婚に至ったケース、妻が大切に飼っていたカメを、姑が気持ち悪いと殺してしまった結果、夫の実家と絶縁したというケースなど、枚挙にいとまがありません。

コレクターの心理とは?

さて、コレクター、マニアなどと呼ばれる人々は、なぜものを集めるようになるのでしょうか。また、どのような人がコレクターになりやすいのでしょうか。

コレクターには男女どちらが多い?

コレクターは、男性の方が多いようです。
その理由は、人間が太古の昔から営んできた生活に理由があるといわれています。男性は家族を守り、敵と戦う必要があったために、自分が他人より優れたものを持つことで、自分が強くなり家族や自分を守れるという心理が働いていると考えられているのです。

もちろん、女性にもコレクターは存在しますが、女性の場合は「使えるものを集める」「自分を飾るものを集める」という傾向が見られます。
女性の場合は使うことが目的で、集めてもどんどん消費していくために、数もそれほど多くならず、コレクターとわからないようなケースもあるようです。

それに対して男性は「使いようのないものでも集める」「同じものを2つ購入する」という傾向があります。
男性は、良い物(=武器)を持つことで、強くなれると思う本能があるとされています。そのため、自分が狩りをする(=収集する)ことによって満足感を得られるのです。つまり、何かを収集することそのものが優越感や達成感につながるため、その対象は必ずしも生活に必要なものでなくてもいいわけです。

男女

おそらく、この違いが前項で見た悲しい事件につながるのでしょう。女性から見ると、男性は使いようのないものを集めているように見えるのです。
しかも男性は、鑑賞用と保存用ということで同じものを2つ買ったりしますよね。これが、女性にとってはさらに無駄なことに見えるというわけなのです。

なぜコレクターになる?

ものを集めるという行為には、さまざまな心理が働いているようです。

優越感

他人が持っていないものを持っていたり、他人が知らない知識を持ったりすることで、他人より自分の方が優れているという感情が得られ、優越感に浸ることができます。

同属優越感

最初は、コレクションすることによって「自分は他人より優れている」という優越感を感じていますが、やがてライバル的な存在が現れると、さらにその中での優越感(同属優越感)を求めるようになります。
これは、ゲームやアプリなどで、他人に差をつけるためにレアなアイテムを手に入れようとする心理と同じです。そのため、コレクターは、日常では使わないものや高額なものでも手に入れようとするようになっていきます。

強迫観念

強迫観念とは、「レアなものを手に入れなければ負けてしまう」という不安や、「レアなものを持てば自分が強くなれる」という心理のことです。負けたくないという観念や、同属優越感を得るために、ますますレアなアイテムを求めてコレクションが増えていくというわけです。

コレクション

カタルシス(達成感)

カタルシスとは、ギリシア語で「排泄」「浄化」という意味です。ここから転じて、何かを成し遂げることによって得られる達成感や、心のモヤモヤが晴れてスッキリすることをいいます。

たとえば、悲しい本を読んで思い切り泣いたらスッキリした、というようなことを「カタルシスを得た」と言います。
コレクターは、ものを集めることによって、達成感や満足感を感じ、カタルシスを得ているのです。

コレクターに多いタイプとは?

では、コレクターになりやすいのは、どんなタイプの人なのでしょうか。

完璧主義な人

完璧主義のあまり、こだわりすぎて驚くほどのコレクターとなってしまうケースが見られます。
完璧主義な人は妥協することが難しく、また他人にも同じような完璧を求めてしまう傾向があり、ストレスを溜め込んでしまう人も少なくありません。

負けず嫌いな人

負けず嫌いな人は、向上心が強く人の自慢話を聞くのが嫌いで、とにかく自分が一番でないと気が済みません。一番でい続け、勝った気分に浸るために、コレクションに走る人も多いようです。

ものへの執着心が強い人

ものに対する執着心が強い人は、ものを簡単に捨てることができません。さらに次から次へと買うので、家の中がもので溢れてしまうことになります。

レアなものが好きな人

同属優越感を感じることを求めている人です。他人がなかなか手に入れることができないものを手に入れ、自慢することで優越感を感じます。プライドが高い傾向にあり、女性より男性に多いようです。

マニアのコレクション、持ち主の死後はどうなる?

苦労して集めた愛着のあるコレクションだからこそ、死後も無碍に扱われたくない、できればその価値がわかる人の手に渡ってほしい、と願うコレクターは多いようです。

コレクション

コレクター向け「生前見積」

コレクターの、コレクションの行く末に対する不安を取り除くために誕生したのが、コレクターショップが提案する「生前見積」です。

このサービスは、生前にコレクションの価値を査定し、いざというときがきたら、生前の希望に沿ってコレクションを次の形で引き継ぐサポートをしてもらえるというもので、別のコレクターへの引き継ぎや、家族へ財産として残すための整理を考えている個人が対象です。

見積りした金額は、書面として発行してもらえます。コレクションを整理する際や、予期せぬタイミングで不慮の事態が訪れたとき、この見積り書を参考にすればスムーズな取り引きができ、遺族の苦労軽減に役立つというわけです。
また、この書面によって、コレクションの価値を家族や周りの人に理解してもらうことにつながります。すると、大切なコレクションが捨てられることなく、スムーズに次のコレクターに引き継げる可能性が高くなるというわけです。

申し込み方法は?

サイトや電話で査定の申し込みをし、見積りしてほしい品物の情報や画像を送信します。査定してもらえる点数は、1回の申し込みにつき1点から100点までです。
依頼内容に問題がなければ査定が開始され、結果が出次第、メールや郵送で見積り結果が送られてきます。

生前見積

PCでのやり取りが基本となりますが、店頭への持ち込みも相談できます。
見積りをした時点で売却する必要はなく、もしもの時に店舗に連絡すれば、買い取ってもらうことができます。
また、家族や、家族以外の人であっても、委任状など所有者の意思が確認できるものと身分証明書を提示すれば、誰でも申し込めます。なお、医師の診断書などは必要ありません。

「生前見積」は、通常の買い取り査定と違い、あくまで終活を見据えた人向けのサービスです。
品物を売りたければ誰でも利用できる通常のサービスと違い、「生前見積」は、コレクションの資産としての価値を明らかにするためのものであり、年齢や病歴などを含めて終活を考えている人でなければ利用できません。

また、絶版やヴィンテージものなど容易に入手できないものが対象となるため、査定から時間が経っても大きな変動が考えにくいのもメリットです。

2016年から始まったこのサービスは、現在、月平均3〜4人が利用しており、50〜60代の人が中心だそうです。
コレクターやオタクの世界にも高齢化の波が押し寄せている、ということなのでしょう。大切なコレクションの行く末に悩んでいる人は、試してみるのもよいのではないでしょうか。

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