遺品整理業

大きくて重いソファはどうやって処分する? 7つの処分ポイント

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部屋の中でも存在感のある家具がソファ。

寝転んでリラックスしたり家族で団らんしたり、リビングの中心的な存在です。

暮らしを快適にしてくれるソファですが、いざ捨てるとなると厄介なもの。

 

1人用~3人用や、L字型のもの、ソファベッドなどさまざまな種類・大きさのものがありますが、どれも大きくて重いため、動かすだけでも大変です。

買う時は簡単ですが、手放すとなれば即さよならというわけにはいきません。

 

この記事では、処分に困りがちなソファの処分方法について詳しく解説します。

ソファの大きさや処分費用の予算、状況に応じて、適切な処分方法を選びましょう。

大きくて重いソファはどうやって処分する 7つの処分ポイント

ソファの寿命はどのくらい?

 

そもそも、ソファはどのくらい使えるものなのでしょうか?

処分方法を紹介する前に、まずはソファの寿命について考えてみましょう。

 

結論から言うと、ソファの寿命は、使う人数や家族構成、使い方、置いてある場所などによって劣化する速さが異なるため、一概に何年とは言えません。

しかし一般的に、ソファの寿命は5〜10年。

素材別で言うと、本革張りで10年ほど、合皮製は5~7年ほど、布張りでは8~10年程度と言われています。

 

これを長いととるか短いととるかは個人差がありますが、タンスやテーブルに比べると寿命は短いです。

ソファは、毎日体を休めたり、座って寝転んだりして酷使されるため、それだけ捨て時も早く訪れます。

 

もちろん、こまめにメンテナンスをすれば寿命は長くなりますし、革などを張り替えればさらに寿命を延ばすことは可能です。

ソファの寿命はどのくらい?

「捨て時」のサイン

 

10年程度で寿命がくるとは言っても、最終的には年数ではなく、ソファの状態で処分を判断することになります。

以下のような症状が出たら、寿命が来たと考えて良いでしょう。

 

  • 座る部分に弾力がなくなり、へこんできた
  • 座ると身体全体が沈みこんでしまい、座り心地や寝心地が悪くなってきた
  • 座るとギシギシという異音が気になる
  • 表生地の傷みが目立つ
  • 匂いがするようになってきた

 

「捨て時」であると判断しやすいポイントのひとつが、クッションの状態です。

重みで座面のクッションがへこみ、座っても弾力がなく沈みこむようになれば、それはもう寿命がきたと言えます。

 

表面は張り替えや洗濯ができますが、クッション部分はそう簡単に交換できません。

どんなにお気に入りのソファも、クッションが劣化すれば座り心地も悪くなりますし、腰痛につながる恐れもあります。

クッションがだめになってしまったら、捨て時だと考えて、買い替えや処分を検討しましょう。

 

ソファの処分方法

 

それでは、ソファの処分方法について解説します。

ソファの捨て方は主に7つありますが、それぞれ処分の手順や条件が異なります。

処分に必要な費用と時間も違いがありますので、自分に合う処分方法を選んでください。

ソファの処分方法

1.解体後、家庭ごみとして処分する

 

大きくて重いソファを処分するとなると、費用はそれなりに掛かります。

しかし、極力お金はかけず、無料で処分できれば嬉しいですよね。

 

実は、大きなソファも自分で解体して小さくすることで、家庭ごみに出すことができます。

自治体が収集する家庭ごみであれば、処分は無料です。

解体したソファを袋に詰めて、回収日の朝にごみ捨て場へ出しておけば処分完了です。

 

手間はかかりますが、処分費用を抑えたい方には向いている方法です。

 

解体が難しいソファもある

 

処分費用が浮くとは言え、大きなソファを自力で細かく解体することは、実際のところ困難を極めます。

 

パーツが大きい部分はカッターやはさみでは切断できないため、のこぎりなどの道具が必要です。

ソファは実にさまざまな素材から作られており、自治体のごみ収集に出す場合、分別をする手間もかかります。

 

素材

特徴

外側からは見えないソファ本体の骨格で、木製のものや鉄製のものがあります。

スプリング

スプリングは、座ったりした時の衝撃を吸収し、身体を支えてくれ部品です。コイルスプリングや、枠に付けるSバネ、布製のバネであるダメトロールなど、さまざまな素材・種類があります。

また、背もたれなどの柔らかさを出すために部位によって硬さや密度の異なるウレタン材が使われています。

強度や座り心地のため、羽毛やポリエステル綿・芯地ウレタン・ウレタンチップなどが使われることもあります。

外生地

本革や合皮、布などが使われますが、この素材の違いや質もソファの寿命に大きく影響します。

 

上記の素材が多く使用されているソファや、下記のソファは構造が複雑で、自力で解体するのが困難なため避けた方が無難です。

 

  • ソファベッド(リクライニング部分の取り外し)
  • 介護用のソファ(モーターの取り外し)
  • 電動リクライニングソファ(モーターを取り外す)
  • スプリング入りソファ(スプリングの取り外し)

 

このようにさまざま素材が使われているソファを自分で捨てるには、工具を使って解体した後に、部品をそれぞれ燃えないごみ・燃えるごみに分けなくてはなりません。

 

工具があったとしても、大きなソファを自分で分解するのは大変な作業です。

広い場所も必要になりますし、たくさんのホコリが出たり、クッション部分にいるダニなどを空中にばらまいてしまったりする可能性もあります。

 

ソファの解体時にケガをするリスクもありますので、決して安全とは言えません。

解体にかかる時間も手間を考えると、処分費用が無料だとしても非効率です。

余程の理由がない限り、自力で解体するのはおすすめできません。

 

また、自治体によっては、解体したソファを家庭ごみとして受け付けていない場合もあるため注意が必要です。

解体する場合は、事前に地域のゴミ出しルールについてよく確認しておきましょう。

 

2.粗大ごみ回収に出す

 

ソファを処分する最も一般的な方法は、自治体が回収する「粗大ごみ」でしょう。

ほとんどの自治体では、一辺が30cmを超えるものは、家庭ごみに出すことができません。

ソファを家庭ごみとして処分する場合、小さく解体する必要があるのも、このためです。

 

その点、粗大ごみなら、リサイクル費用だけでソファそのままの状態で処分できます。

この方法は処分費用が安く、確実に処分できることが最大のメリットです。

1人掛けなら数百円程度、2人掛け以上でも最大で1800円ほどで処分することができます。

 

粗大ごみ回収は予約制のため、以下の手順で受付を済ませましょう。

 

  1. 粗大ごみ受付センターへ連絡する(電話・Web・LINE・チャットポット等)
  2. 回収日・料金・指定場所・受付番号などの控えをとる
  3. 取扱店で処分料金分のリサイクル券を購入する(コンビニ・郵便局等)
  4. リサイクル券に、必要事項を記入する(氏名・受付番号等)
  5. ソファの目立つ場所にリサイクル券を貼り、指定の日時・場所へ出しておく

 

インターネットで申し込む場合は、24時間受付しているため便利です。

 

運び出し・処分費用など注意点も

 

ソファを粗大ごみに出す場合、自治体によって異なるのは処分費用だけではありません。

自治体によっては、スプリング入りのソファについては粗大ごみとして受け付けていなかったり、別途処分料が掛かったりする場合もあります。

 

また、粗大ごみは自身で指定場所まで運び出さなくてはならないデメリットもあります。

大きく重さがあるソファほど、粗大ごみ回収が難しくなります。

戸建ての場合は自宅前まで収集に来てくれることも多いのですが、マンション等の集合住宅の場合は特に要注意です。

もし2階以上のマンションやアパートの場合、階段やエレベーターで運び出すことを想像した上で、粗大ごみ回収を利用するか検討する必要があります。

 

回収までの日数も、受付から2週間程かかるため、急ぎの方には向いていません。

 

費用面ではメリットしかない粗大ごみ回収ですが、サイズ・重さともにヘビー級のソファは、ややハードルが高い処分方法と言えるかもしれません。

 

3.クリーンセンターへ持ち込み処分する

 

粗大ごみとして処分する場合、回収ではなく持ち込む方法もあります。

粗大ごみ受付センターへ事前連絡し、営業日時などを確認して申し込みを行います。

 

積み込み・運搬を自分でする分、処分料金の減免を行っている自治体が多くあります。

 

〈減免措置の例〉

東京都板橋区:回収の半額(1回につき10個まで持ち込み可)

東京都練馬区:回収の半額(1回につき15個・年3回まで持ち込み可)

東京都足立区:処分料免除(1回につき10個・一世帯あたり年2回まで持ち込み可)

 

東京都足立区の場合、年2回までの持ち込み制限はあるものの、処分費用は無料です。

しかし、処分料金が安くなるとはいえ、ソファを自力で積み込み、運搬する労力はかなりのものです。

また、ソファを積み込める車両も準備しなければなりませんし、移動する時間とガソリン代もかかります。

 

処分費用が安いメリットはありますが、ソファ1台のためにクリーンセンターへ持ち込むのは非効率的かもしれません。

3.クリーンセンターへ持ち込み処分する

4.不用品回収業者に依頼する

 

粗大ごみのように自分で運び出すのが困難な場合や、手間をかけずに処分したい、急ぎで処分したい等の場合には、不用品回収業者が役に立ちます。

不用品回収業者であれば、搬出・回収作業をすべてスタッフが行います。

 

クレーンで吊り下げて搬出するなど、プロの業者だからこそ解決できる方法もあります。

高層階やエレベーターのないマンション・アパート等、ソファの運び出しが難しい場所でも引き受けてもらえるのは、不用品回収業者の大きなメリットです。

また、引き取り日や時間を指定できることも利点のひとつです。

業者によっては、依頼したその日に回収してもらえる場合もあります。

 

ただし、手間をかけずスピーディーに処分できる分、処分費用は割高です。

不用品回収業者に依頼する場合は、相場で1万円前後の費用が掛かります。

手間と費用、どちらを優先するか、まさに究極の選択です。

 

悪質な業者には注意

 

不用品回収業者の中には、高額な請求や不法投棄、ずさんな作業などを行う悪質な業者も存在します。

不用品回収業者は初見で決めず、口コミや実績を調べて、安心して依頼できる業者を見極めましょう。

あまりに安すぎる料金設定や、ホームページが簡素な業者には注意してください。

 

悪質な業者を避ける方法としておすすめなのは、複数の業者で見積もりを取り、検討することです。

業者によって異なる料金やサービス内容の違いにも気付けるため、違和感や不透明な点に気付きやすいです。

少し手間ではありますが、不用品回収業者へ依頼する際は、2~3社から見積もりを取って比較しましょう。

 

5.遺品整理業者に依頼する

 

身内が亡くなった後、故人宅に置かれていたソファを処分する場合もあるでしょう。

もし遺品整理の際に業者に依頼するのであれば、不要なソファを引き取ってもらうのもひとつの手です。

 

遺品整理業者はただ単に遺品を整理するだけでなく、査定や買い取りをしてくれるところもあります。

もし買い取ってもらえれば、ソファの処分費用や遺品整理の費用もその分浮くことになります。

当然、部屋から搬出もしてもらえるため、時間と費用面どちらもお得です。

 

また、遺品をただ処分するのは忍びないという依頼人の気持ちをくみ、提携のお寺などで供養を行ってくれる業者もあります。

遺品を処分・売却することについては、人によって抵抗があるのは当然のことです。

まずは遺品整理を依頼する際に、家族や親族へ相談・確認してみましょう。

 

話し合いや合意を得ずに売ってしまうと、トラブルの元になる恐れもあります。

 

6.リサイクルショップに売る

 

状態の良いソファであれば、ごみとして処分してしまうのは惜しいです。

まだ使えるソファは、処分するのではなく売ることも検討しましょう。

売る手段として一番手っ取り早いのが、「リサイクルショップ」の査定に出し、買い取ってもらう方法です。

 

有名ブランドやデザイナーズブランドのソファで、なおかつ状態が良い場合は、買取金額が付きやすいです。

人気のあるソファの場合は、多少の使用感があっても買取可能な場合もあります。

 

ただし、基本的にはリサイクルショップの買取額は雀の涙程度で、高額買取は望めません。

元値が高いソファであっても、数百円~数千円の値段が付けば良い方で、実際のところ査定額さえつかないことも多々あります。

状態によっては無料の引き取りさえ難しい場合もあり、せっかく査定を受けても処分できない可能性もあります。

 

リサイクルショップは気軽に査定が受けられる分、現金化や引き取りさえも難しいケースがあることを念頭に入れておきましょう。

 

また、リサイクルショップの中には、家具を専門的に取り扱っているお店もあります。

幅広いジャンルの商品を取り扱うリサイクルショップよりは、家具専門のショップの方が正しい価値は付きやすいです。

6.リサイクルショップに売る

無料の出張査定、買取サービスの確認を

 

査定の際に自分が業者まで持ち込むのか、業者が自宅まで出張してくれるかどうかを必ず確認しましょう。

ソファは重量があり、運び出しが困難なため、無料の出張査定や買取にも対応している店舗の利用は必須です。

売れるかわからない重いソファを自分で運ばなくてはならないなら、メリットはないと言えます。

 

出張査定をしてくれる業者であれば、運搬費、出張費なども確認しておきましょう。

 

7.買い替え時の家具店へ引き取ってもらう

 

大型ホームセンターや家具専門店などでは、新たに家具を購入した人に対して古い家具の引き取りを行っている場合があります。

 

メリットは、無料~2000円程度で引き取ってもらえることです。

お店によっては、部屋からの搬出やトラックの積み込み、回収まですべて対応してもらえます。

ソファのような大型家具の処分は手間も労力もかかりますから、たとえ有償だとしても設置と同時に引き取ってもらえるのならば効率的です。

 

デメリットとしては、新しく家具を購入する際のサービスとして古い家具の引き取りを行っているため、引き取りのみはほとんどのお店が受け付けていない点です。

 

もし新しいソファの購入を検討している方は、引き取り・回収サービスの有無についても確認しておくと良いでしょう。

 

また、同じような+αの特典サービスとして、引っ越し業者の家具引き取りサービスもあります。

引っ越しを機会に古くなった家具を買い替える人が多いことから、最近では、ソファなどの大きな家具の処分や回収を請け負う引っ越し業者が増えてきています。

 

メリットは、引っ越しのついでに、運んでもらうことで廃棄する手間が省けることです。

しかし、あくまで引っ越しのオプションサービスであることに加えて、有料となることを覚えておきましょう。

 

まとめ

 

ソファを処分する方法は複数ありますが、どれも一長一短と言えます。

状況や自分に合う方法を選び、納得できる形でソファを手放してください。

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